2011/11/13

#CJP クーリエ12月号で朝食会@自由が丘をやりました

これで三回目です。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 12月号 [雑誌]
前回の社会企業家特集の時は、わりと人が集まったんですが、今回の経済特集は人が少なかったです。集め方が悪かったのか、経済というテーマに集客力がないのかは今後観察していきます。

今回、「Occupy wall strert」を取り上げました

今回、私が取り上げたのは町山智浩氏の『激変するアメリカのメディア界を追え!USニュースの番犬『第23回ウォール街を選挙する若者達の講義活動が意味するもの』」。ウォール街で「Occupy wall street」という若い学生/フリーター/失業者を中心に、貧富格差の拡大を容認している政府を批判するデモがあったというやつです。アメリカでは上位5%が国富の40%を独占する一方で、公的医療保険がないあまりに、医療すらろくに受けられない貧困層が拡大しています。

私自身は、このデモ自体に興味があるわけではないですが、彼らがデモをやらざるをえない状況を生み出している経済状況を無視できない事情があります。

彼らが失業した理由の一旦は、技術の発達によって労働が機械に代替されていること、経済のグローバル化によって賃金が安い途上国に労働が移転していることだと言われています。これは製造業が事実上壊滅したアメリカに限った話ではなく、日本においても同じ状況にあります。実際にうちの身内も、何度か派遣切りにあって、かなり真剣な家族会議を何度も繰り返した時期がありました。世界の情勢に疎いうちの両親には理解できないメカニズムによって、身近な人の労働が奪われています。

先進国と途上国の賃金格差が埋まるまで、これは避けられない時代の流れであり、私自身はそれでも生きて行けるような道を自分で選んで行かざるをえないと思っています。どうしたら機械や途上国の労働者に仕事を代替されないか、先進国の全ての人が考える必要があります。

ある人は、金融や情報のような知的サービス産業の就業人口を増やせば良いと言っていました。私も同じ考えはあります。一人一人の生き方としてはそれが適切だと思います。私に子供がいたら、世界の動きと今後自分の身に降り掛かる状況について説明して、どういう考え方をすべきか話をするでしょう。

しかし、それを皆ができるほど強いのか疑問に思います。私の実家のあたりの人のように情緒的な日本人に、そのような強さを求めることに疑問を感じてしまいます。

一番良いのは、今後、民間の設備投資を促すような分野に政府がインフラ投資を行い、国内の雇用を吸収できるような産業が発達することですが、今、そういうことを考えている政治家は少ないです。残念。

#お上に頼れと言っている訳ではないですよ。民間が国内に設備投資をしない以上、政府が需要を作り出す以外に方法ないと思っています。ただし、政府がやる産業政策は失敗するのでNGで。あくまで需要が伸びるようなインフラ投資をすること。

クーリエジャポンに期待すること

なんかとりとめも無い感じになりました。
私は、クーリエジャポンは最近まれに見る質の高い雑誌だと評価しているので、今後ともいろいろ考えさせられる編集をやってほしいと思います。応援の意味でも、朝食会は続けて行こうと思います。

ただし、最近の特集は
  • 個々の記事は良くても、全体を通してのテーマ性が弱かったり、
  • 現状分析があっても、今後どういう考え方をすればよいか提案がなかったり、
するものが多いように思います。海外の記事を集めましただけではなく、何か読者に訴えかけてくるような何かを期待します。値段の割に高い注文ですんませんですが。

では、また来月朝食会やります。今度は人集まるといいなー。

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