2014/01/05

【読書】SONYとマッキンゼーとDeNAとシリコンバレーで学んだ グローバル・リーダーの流儀




日本のベンチャー企業がシリコンバレーの企業を買収し、米国市場、ならびに世界での成功を目指す過程が物語形式と客観的な解説の組み合わせで進行します。章ごとに、日本と欧米企業の労働観や組織観の違いから発生する具体的な軋轢を紹介し、両者の違いを分かりやすく解説した上で、それを乗り越えていく過程を示しています。

著者の考えとして、欧米企業のやり方を過度に礼賛するわけでもなく、我々日本人の特性を活かしながら海外企業とうまくやっていく方法を考えることを提案している点は好感が持てます。著者によるとソニーの創業者盛田氏が著者の理想とするグローバル・リーダーのようです。

近年、海外企業を買収して、海外事業を発展させようとするケースは多いと思います。その際に本書に出てくるような日本の本社と現地子会社の間での軋轢のような話は往々にして見られる現象だと思います。日本から現地に赴任して海外子会社のオペレーションを担当する駐在員、あるいは海外企業と頻繁に仕事する機会のある人にも良い書籍かもしれません。

ちなみに、グローバルと言ってもシリコンバレーの話だけですし、タイトルにあるマッキンゼーとDeNAはほぼ関係ありません。これはマーケティング上の都合でしょう^^;

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