2011/09/25

#cook4geeks Cooking for Geeks by オライリージャパン×クックパッドに参加してきた


オライリージャパンとクックパッドの共同で開催された「Cooking for Geeks」というイベントに参加してきました。なかなか楽しいイベントだったのでブログにも感想を書いておきます。このような場を開催してくれたオライリー/クックパッドの両者に感謝!





Cooking for Geeks?

このイベントは9月にオライリーから出版された「Cooking for Geeks」という料理本を記念してのイベントです。

書籍の紹介や目次を見ていただければ分かりますが、料理の科学的な仕組みを紹介しており、内容は普通の料理本とは少し違ってます。

そして翻訳者の方もおっしゃってましたが、オライリーから出てる本だからかコンピュータ書に通じるところが随所にあります(笑)。「ハロー、キッチン!」「キッチンの初期化」、「O(1)(定数時間)での検索」とか。なかなか変わってます。

イベント概要



発表への感想
「食品の効果的な加熱方法」水原 文(『Cooking for Geeks』翻訳者) - @bmizuhara

トップバッターは翻訳者の方。
このイベントの趣旨をあまり理解せずに参加してしまった僕は、Webとかプログラミングがらみの話をするのだとてっきり思っていたので、いきなり加熱方法とか化学的な話でぶっ飛びました。

話の内容は加熱の目的(おししくするため、食品衛生のため)、肉のコラーゲン量に応じた適切な加熱温度、ごはんを加熱する時に起こる科学変化、ごはんをおいしく保温する方法などなど。料理をする人がI型コラーゲンの変成とかメイラード反応を知っておく必要あるがというと疑問だけど、肉の加熱については皆知っておくべきじゃないかなと。肉を調理したい時って火加減大事だし。

ちなみに水原さんの発表内容は「Cooking for Geeks」の第4章「時間と温度: 料理の主要変数」に書いているようです。

(発表)「情報科学からの食文化への挑戦」福地 健太郎(明治大学 特任准教授) - http://fukuchi.org/, @kentarofukuchi

料理の発展に科学は大きく寄与してることは、まー周知の事実ですが、発表者は情報科学分野から食文化に貢献したいのだそう。
情報科学分野からの貢献って身近な例では、クックパッドとか食べログとか。もっと大掛かりなやつはホームオートメーションの特にキッチン周りとかもそうだとか。キッチンにディスプレイがあって、レシピが検索できるとかね。

で、発表者が提唱しているのはLaser Cookingというものだ。まな板の上にカメラを置いて、画像処理技術を使って、ベーコンの脂身だけに正確にレーザー光を照射して焼くのだそうだ。
他にもクッキーにちょっとした画像を焼き込んだり、立体造型のお菓子を作ったり。最初ばかばかしいと思ったけどw 、食品メーカーは全然興味しめすんじゃないかと思った。

いちおうベーコンを焼くネタは論文も書いているよう。
Laser-Cooking:レーザーカッターを用いた自動調理法の開発
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008583670

(LT) 奥 一穂(株式会社ディー・エヌ・エー) - @kazuho

楽しみとしての自炊を提案してました。外食は原価の3倍くらいするので、外食で高いものを食べるのは損とのこと。自炊だからこそ外食で食べると高くなるような良い食材を使うといいとのこと。ポイントは良い食器を使うこと。

僕は生活のための自炊派なので、考え方が違うなーと思いましたが、良い食材を選んで少し贅沢感を味わうのもいいかなと思った。

(LT) 佐々木 達也(クックパッド株式会社) - @sasata299

唐揚げの話をしてました。唐揚げを好きと言ったのに、実は立田揚げの方が好きで、唐揚げはそれほどじゃないとか。どっちだよ!と数回突っ込んでしまいました。

(LT) 佐々木 抄子(株式会社ドワンゴ) - @shokos

スピリチュアル自炊の話をしてましたが、展開が早くてよく分かりませんでした。でも爆笑しました。Haskellでスピリチュアルプログラミングをされているそうです。
あの「お前が言うんならそうなんだろう お前の中ではな」って画像はちょくちょく見かけるけど、ネタは何?

(LT) 塩谷 啓(株式会社ドワンゴ) - @kwappa

鶏ハムとか簡単でお得なレシピ紹介してました。あれはそのうちやってみたい。
ちなみに料理できると結婚できると断言してました。そうなのか。

(LT) 高木 誠(フリーランスプログラマ) - @2celeb

自炊を効率的にやるための工夫を紹介してました。
一度に調理して、冷凍しておいて、日々の弁当作りを素早くやるとか。あとは、1つの調理方法のテンプレートで、具材や調味料を変えてみて楽しむとか。
僕の感覚は少しこの人近いかなと思いました。ちょっと弁当は試してみたい。

(LT) 舘野 祐一(クックパッド株式会社) - @hotchpotch

残念ながらお休み。代々の型が「Ruby on Railsは炊き込みご飯のパクリ」という納得感のある主張をされていました。会場爆笑。

(LT) 中村 裕美(明治大学) - YouTaste | 電気で食事をもっと楽しく.

食材や飲料を飲食する際に電気を流すことで、「電気味覚」と呼ばれる新しい味覚体験を与えるという提案でした。
ドリンクに電極を指して、飲みながら電気刺激で味にアクセントをつけるとか。かなりぶっ飛んでるw
なかなか誰特な印象はありましたが、興味はわきました(笑)少し試してみたい。
あと、電気との食べ合わせとかも調べているそう。

ちなみにググってみると「2010年度未踏IT人材発掘・育成事業 未踏ユース」のに採択されているそうです。
http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2010/2010_1/youth/gaiyou/gm-6.html

(LT) 松野 徳大 - tokuhirom's Profile - GitHub

とにかく高い食材を食い、高い酒を飲めとのこと。
日常的にはどうかと思うけど、高い日本酒とかは同感。たまに飲みたい。

懇親会の様子

冒頭の写真の通り、書籍に載っている変わった調理法の料理を食べつつ、ビールを飲んでいろいろな方とお話しました。なかなか楽しい会でした。

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